昔は良く食べたが、ここ何年かカップヌードルを食べたことがなかった。
聴くところによると、日進食品のカップヌードルは、今年で発売45周年に当たるそうだ。
そうか、私が良く食べていたのは、もう40年も昔のことだったのか。
ところで、最近そのカップヌードルが味を一新したそうだ。
なんと「リッチ」と命名してふかひれや、スッポン味のものを発売したと言うのである。
問題はコストだ、50円くらいは上げるそうだが、
それでも本物のスッポンや、ふかひれから
スープを取ることは出来ないだろう。
そこで、食品開発部の研究が始まったのである。
まず手分けして、各地のふかひれやスッポンの有名店を訪ね、そこでしっかりと、
その味を覚え込む。そして、それに近い味を作る方法を探るわけだ。
試行錯誤の結果、スッポン味は、鰹のうま味をきかせただしに、スッポンの粉末を加えることになったとのことだ。
また、ふかひれの方は豚のスープをベースに
おいすたーソースを加えることになったそうだ。
具剤もゼラチンを数ミリメートル単位で調整して、食感も見たメも本物に限りなく近づけたそうだ。
ここのところ何回か、ふかひれ味もスッポン味も食べてみたが、かなり美味しく出来ていることは事実だが、
ふかひれのスープや、スッポン味とは言えないような気がする。
しかし、本物のふかひれの味を知らないものにとっては、
これがふかひれの味だと思いこんでしまう恐れもなしとはしない。
ふかひれとか、スッポンとか言わないで、ただ新製品の「リッチ」として売り出したらいかがなものだろうか。
私はそう思う。
10月14日(金)

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