平成25年度の概算要求に冠する話題がちらほらと聞かれるようになった。
その中で私の注意を引いたのは、障害者の大学進学や入学後の学習の支援を本格化しようと言うものだ。
支援を充実する大学にはそれなりの補助金をだそうと言うものだ。
 私の教え子たちが大学進学を希望し、私が大学の門戸開放運動を始めたのは、半世紀前の昭和30年代のことだった。
当時は2,3の大学以外、視覚障害者の受け入れは拒否されていたのである。
いくつの大学へ行って交渉したか記憶もおぼろげだが、ICUや明治学院大学での交渉は今でも忘れられない。
当時は学校を代表してと言うのではなく、私個人で運動を続けていた。
昭和48年頃になって校内に大学の門戸開放を担当する公務分掌が出来て私は個人運動を中止することが出来た。
 今日ではかなりの大学が障害学生を受け入れてはいるが、日本学生支援機構によると、支援体制は各大学任せになっており、
何らかの支援を行っている大学は全体の6割の490大学にとどまり、まだ入学そのもの差へ認めていない大学もあるそうだ。
 障害者支援法の改正にもみられたように、民主党の製作はあてにならない。
障害学生の支援とは入試を受けやすくしたり、入学後視覚障害学生に対しては教科書を点字科したり、発達障害の学生に対しては彼らに読みやすいようにするために、教科書を電子データに加工したりすることだそうだが、具体的な動きを見たいものだ。

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