コーヒータイム通信 第89号

 

皆さん、第39回「ガレージセールinあさか」は、お疲れ様でした。最近なんだか天候も変化して5月も五月晴れがなかったような気がしていますが…。世の中も何か変なニュースが多いような…。私だけが感じているのでしょうか?また秋にも40回の記念「ガレージセール」を考えています。その時も皆さんのご協力をよろしくお願いします。
4月から導入された「障害者自立支援法」も内容が判らない所で進行しています。当事者、その親ともに1割負担が非常に大きく感じている人が非常に多いのが現状です。将来の見通しが全くない状態で負担だけを負わせている事実があります。これでは負担感と不安感だけで、そこには政治がないような気がしています。1部負担はけして悪くはないと思いますが。皆さんいかがですか?      (坂本さとし)

 

◆◇◆もくじ◆◇◆

AガレージセールINあさか ご協力ありがとうございました!
B「ブラインドサッカー」  
C・D 朝霞駅前広場はどうなる?!
E孤独      
F夏の子守歌
G自立支援法が施行・編集後記・・・

 

「ガレージセールinあさか」 
ご協力ありがとうございました!

第39回目のガレージセールは、前日からの雨で開催が危ぶまれましたが、無事予定通り行うことが出来ました。
今回は、春のガレージセールとしては、出店数が幾分少なくなりましたが、コーヒータイムがガレージセールを最初に行った20年前には、あまり身近ではなかったものが、ここ数年の間にすっかり世の中に「フリーマーケット」として定着し、あちらこちらで開催されるようになって来たことも、その一因かも知れません。
それにしても、この20年間本当によく続けて来られたものだと、つくづく感じています。そして、それを支えて下さったたくさんのボランティアの皆様のご協力に対し、改めて深く感謝申し上げます。
このガレージセールの収益金により、視覚障害者のためのデイケア施設が設立されてから、7年目。そして、視覚障害者の外出介護の派遣事業を開始してから4年目となりました。これらの活動をより充実し、障害者の社会参加を促進するためにも、今後も皆様のご理解とご協力をよろしくお願い致します。

会計報告
収入 714,988円
支出 199,810円
運営費 515,178円

 

「ブラインドサッカー」

サッカーワールドカップが盛り上がりを見せている今日この頃ですが、実は視覚障害者用にアレンジされたサッカーも存在することを皆様ご存知でしょうか?こちらは最近アジアに入ってきた割に新しい障害者スポーツで、通常のサッカーに比べて二周りほど小さいフィールドでプレーします。サイドライン上には腰より少し低いくらいの壁があって、転がったボールが外に出ないようになっていたり、ボールにからから音が出てなおかつあまり跳ね上がらないような細工がしてあったりと、見えなくても動ける工夫がしてあります。外から指示を出すサポーターが数人いて、各チーム4人のフィールドプレイヤーはその人たちの声とボールの音と壁を手がかりにゴールを目指すことになるわけです。
最近国内でも盛んになり、選抜チームを世界大会=いわゆるワールドカップに派遣しています。では、我らが日本の実力はというと…、これは通常のサッカーと同じ!!まだまだ上には上がいるといった具合でしょうか。先日選抜が行われたこちらの日本代表にもぜひぜひ頑張ってもらいたいものですね。
今回は今脚光を浴びつつある障害者スポーツ「ブラインドサッカー」をご紹介いたしました。他にもさまざまなスポーツがありますので、皆様も機会がありましたらぜひとも一緒にやってみてください。それぞれに特徴があってけっこう面白いものですよ…。

 

現在工事真っ最中の朝霞駅南口駅前広場について
朝霞市役所都市計画課へインタビューをしました!!

Q:早速ですが、いつ頃完成するのですか?
A:平成19年7月完成予定です。
Q:どういった感じの駅前広場になるのですか?
A:まず駅を出ると高さのある開放的なトラス屋根から、バス・タクシー乗り場へと続く連絡シェルターが連なり、雨の日でも濡れずに書く交通機関の利用ができます。また、行きたい場所へは音声案内板により分かりやすく誘導します。
☆雨に濡れないのは嬉しいですね!

Q:他に工夫されているところはありますか?
A:スムーズな移動ができるように歩道は段差をなくし、極力フラットな設計になっています。さらに、駅前広場全体の歩道を保水性のある舗装にすることで夏でも路面の温度を低く保ち、ヒートアイランド現象を防止します。
Q:車イスを利用している方などにとって、公衆トイレが気になるところですが・・・?!
A:駅を出てすぐ、交番に隣接して公衆トイレを設置します。このトイレは、今までの公衆トイレの汚いイメージを変えようと、市民の方とのワークショップをかねて生まれました。障害を持った方、小さな子供連れの方、子供からお年寄りの方まで、あらゆる人が自分の使いやすいトイレを選べるよう右麻痺・左麻痺に対応した多目的トイレと、一般男女トイレを備えています。
Q:計画の図に地下へもぐっていく通路が見えますが、何が出来るのですか?
A:地下には駅前周辺の放置自転車対策として、約4300台収容可能な自転車駐車場があり、駅前の安全な歩行空間の確保を目指しています。
☆いまある放置自転車が解消されれば、とても歩きやすくなりますね!

Q:楽しめる場所なんて出来ちゃったりしますか?
A:線路側には市の催し等の掲示板の展示スペースを設け、駅のホームから眺めることが出来ます。広場内には、シンボルツリーやソメイヨシノを始め、季節を感じられる植栽とベンチが点在し、一息つける空間になっています。
☆完成が待ち遠しいです!

インタビューに答えていただき、ありがとうございました!!

どんどん変化していく朝霞へちょっと立ち寄ってみれば何か新たな発見があるかも・・・!?

 

孤独

エーリッヒ・フロムと言う心理学者が、『愛するということ』という本の中で、「私たちが恐れているのは、一人ぼっちであると言うことではないか。そしてその観点から見ると、人間のあらゆる営みと言うのは、なんとかして一人ぼっちの状況から脱却したいという努力であるとみることが出来る」と言っています。この本を読んでいて大変胸をつかれた言葉でした。
「人間は社会的存在だ」と言われています。一人では生きていけないのです。だから、社会を作って、互いに交わりをもち、関係を保ちながら生活をしているのです。友人・知人が相集い、行動をともにする時の楽しさは誰もが経験しているはずです。もし、これらの関係が破れ、交わりが絶たれたとすれば、誰もが孤独感に襲われることでしょう。孤独感と言うのは人生におけるもっとも深い寂しさの一つだと言っても間違いではないでしょう。
ところが、私自信の体験でもあるのですが、高齢になるとしだいに人間関係も希薄になってまいります。行動力が衰えるので、交わりのきかいも少なくなりますし、友人・知人を失うことさえ多くなっています。
私はそのような観点から私たちの施設の存在の意義を考えています。この施設が存在することによって、視覚障害者が孤独の寂しさから少しでも開放されることがあるとすれば、この施設の存在価値は大きいものと思うのです。     (レモンの木施設長・阿佐博)

 

夏の子守歌

夏祭りの季節が近づいてきました。先日の夜、秩父の我が家の庭で、みんなでワイワイやっていたとき(なぜか、その時の仲間には、椎ヶ本君も含まれていましたが)、遠くの方から、かすかに太鼓の音が聞こえてきました。耳を澄ますと、それは川向こうの部落から、暗闇を通して聞こえてくる秩父屋台ばやしの音でした。みんなでしばらく聞き入っていました。
秩父地方では、毎年このころになると、どこかしらから毎夜のようにこの音が聞こえてきます。夏祭りに備えて、各部落の大人たちが、太鼓の練習をしているのです。近頃では、伝統芸能の継承をかねて、小・中学生もたたいているようです。
私の前の実家はすぐ裏が神社でした。夏になると、ここで毎晩大人たちが集まって太鼓の練習をします。秩父屋台ばやしは大変勇壮な太鼓で、すぐ裏の神社でこれをやられると、まるで家がふるえるような迫力でした。でも子供の頃から聴いている音ですから、私にとってはよい子守歌だったわけです。
この神社には、アオバズクという鳥が巣を作っていました。太鼓の音がしない晩は、この鳥の「コッコー、ホホホー」(私達は、この声を「ホット、ヨシコ」と聴いていました。)が子守歌でした。毎晩、毎晩、切なく人を呼び続けているような鳴き声でした。
都会の寝苦しい暑さの中で、このような子守歌を聴かなくなってから、はて何年になるでしょう。寂しいものです。
   (オリーブ施設長・塩谷治)

 

障害者自立支援法が4月1日から施行されました

厚生労働省は障害者自立支援法のポイントとして
@種別(身体障害・知的障害・精神障害)にかかわらず、障害のある人々が必要とするサービスを利用できるよう、サービスを利用するための仕組みを一元化し、施設・事業を再編。
A障害のある日飛び地に、身近な市町村が責任をもって一元的にサービスを提供。
Bサービスを利用する人々もサービスの利用量と所得に応じた負担を行うとともに、国と地方自治体が責任を持って費用負担を行うことをルール化して財源を確保し、必要なサービスを計画的に充実。
C就労支援を抜本的に強化。
D支給決定の仕組みを透明化、明確化。
の5つを出し、これらにより障害のある人々の自立を支えるとしています。

 

◆◇◆編集後記◆◇◆

はじめまして、新人の編集人“タケ”です。初めての通信作りだったので手探り状態でしたが、何とか発行することができました。期限はギリギリでしたが・・・!?原稿を頂いた方々に心から感謝致します m(--)mペコリ。

 

≪編集人≫
特定非営利活動法人障害者も地域で共に・コーヒータイム
代表 坂本 さとし
事務局 〒351−0011 朝霞市本町2−1−7−406
TEL:048−467−7749 FAX:048−466−3687

 

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