コーヒータイム通信第75号

 

支援費制度が4月から始まります。それに向けて今、障害者も行政もなんとなく落ち着かない毎日が続いています。インフルエンザも勢いづいて流行しています。花粉症も、今年は早めに出ているみたいです。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて第33回の「ガレージセールinあさか」のお知らせも載っています。出店、買い物へどんどん参加して下さい。皆様のおかげをもちまして、市民の手作りによる市民のための「ガレージセール」と自負しています。詳しくは後ページをご覧下さい。

ご意見、ご感想がありましたら、事務局まで、電話・手紙・メールなどでお寄せ下さい。

(Eメールアドレス:hotlemon@m16.alpha-net.ne.jp)



=今後の予定=



出店者募集のお知らせ

"第33回ガレージセールinあさか"の開催日は次の通りとなりました。出店を希望される方は、下記をご覧の上、お早めにお申し込み下さい。寄付品(新品同様)も募集しております。


日時 平成15年5月11日(日)午前10時〜午後3時
(雨天の場合は、5月18日(日)同時刻)
場所 朝霞市中央公園陸上競技場前石畳

=お申込みについて=

・以下の方は出店を固くお断り致します。

@ プロ出店(営業目的)
A 飲食物の販売
B 銃刀法に関する物や危険物等の販売

・出店料

1ブースにつき2,500円(1ブースの広さは2メートル四方)

・お申込み期間

平成15年3月10日〜4月10日(消印有効)

・お申込み方法

官製はがきに住所・氏名(フリガナ付)・電話番号・出店希望ブース数を明記の上、下記までお送りください。

〒351-0011朝霞市本町2−1−7−406 コーヒータイム事務局

・お申込み受付順に説明書と振込用紙をお送り致しますので、指定された日までに出店料をお振込みください。

・お振込み確認後、出店許可書等の必要書類をお送りいたします。

【お問い合わせ】 月曜〜金曜・午前10時〜午後5時

TEL048−467−7749 (コーヒータイム事務局)



「障害者になること」と「老いていくこと」

早いもので私がレモンに来て1年が過ぎようとしています。私は、途中失明者なので、ここまで来るのに何千段の階段を上ってきたことでしょう。レモンの木は、一人一人のニーズに応えてくださるので、マイペースで勉強ができ、たくさんの事を教えていただきました。優秀な方が何人もいらっしゃるので、これからも点字やパソコンを頑張っていきたいと思います。

ところで、私は今年80歳になる父と4人と1匹と暮しています。怒ったり笑ったり泣いたりの毎日です。時々考えるのですが、「障害者になること」と「人が老いていくこと」とは、似ていると思います。家族や本人は、最初は認めたくないし信じたくないからです。他人や遠い親戚は、なんとでも言います。一番辛いのは、本人なのに・・・。障害者でも老人でも心の中で何か人の役にたっていると思うことが、生きていく上で支えになると思います。

何年か前に子供の小学校で役員をやったことがあります。いい思いもあれば、いやな思いもあります。それでも私は、「人」が好きなので、後にも先にも、私を育てるのは世間の人達だと思っています。明るく自分に率直なおばあちゃんになることを目標にこれからも頑張っていきたいと思っています。

津田 直美


挑戦 やれるだけやってみよう

小生は「燃えやすく冷めやすい」。冷めやすいとは、一般的には飽きてしまうことの意味が強いだろう。しかし、小生の場合、覚えにくく理解しにくくなって混乱してくると冷めやすくなるのである。誰でも好きなことは長続きする。小生もそうである。調理や運動、旅行、将棋など特に旅行などは計画を立て、友達などを誘ってよく行く。小生はこの3月で退職して丸4年になる。当初は色々な事情があってやろうと思っていたこともできなかったが昨年から少し時間がとれるようになった。そこで以前からやろうと思っていたパソコンの勉強をはじめたのである。レモンの木へ通うようになったのはA君に聞いたことがレモンの木で勉強するきっかけになった。はじめて訪問したとき誰に聞きましたか?と聞かれた。経歴を話すまいと思っていたので、なんとなくどこかで聞きましたと答えた。帰りにWと一緒だった。彼女は気がつかなかった。帰宅してからA君から聞いたことそしてWに声をかけてやればよかった、どうせわかることだからと思った。その後、S君が訪問した際、小生のことがわかり皆びっくりしたとのことを聞いた。

昨年の5月からお世話になり早10ヶ月になろうとしている。今年になりインターネットに入ったところであるが以前習ったワードやメールの操作なども忘れたりして戻ったり進んだりしているのが実情である。いつもスタートは良く順調である。だが、今回も「冷めやすい」波がいくつか来た。今回こそ挫けずあせらず自分を慰め励ましている。

この施設には教え子が幾人もいる。家族的な雰囲気の中で皆明るく楽しそうに訓練を受けている。1日も早く自立できるよう願っている。ところで現在、毎週パソコンの勉強に通っているがレモンの木の人達に会うことも楽しみの一つである。3階でエレベータから降り、挨拶をすると一斉に明るい声で小生を迎えてくれる。なんとも言えない爽快な気分になる。教えられた。まさに挨拶は人の心に共鳴する。昨年はカラオケやテーブルテニスに参加させてもらいどちらかと言えば得意とするところなので1杯飲みながら歌ったり運動で汗をかきあのときは本当に楽しかった!

さて、パソコンだがman to manで教えてもらっているが克服するにはまだまだ時間がかかりそうだ。これがマスターできればこれほど楽しく便利なものはない。ところで小生のメールアドレスの中に1451の数字がある。これは平成14年5月1日にパソコンを習い始めた年月日である。

吉田 晋昌


2003年4月から、障害者福祉の一部が支援費制度に変わります。これは障害者が事業所と、契約してサービスを受ける制度です。障害者が街で生きていくために必要な介護を障害者自身が、事業者を選べることになります、というキャッチフレーズですが・・・。そんなにうまく実施できるのでしょうか。疑問です。なぜならすべてを満たしてくれる事業者が各市町村で確保できるのでしょうか。それと同時に今現在、まだ未確定の部分がまだあるという現実もあります。たとえば支援費の申請中でありながら、面接に来てくれと言われ、役所に行ってもそれは、まだわからないと言われます。誠に頼りありません。皆さんも支援費制度を、よく学び申請した方がよいと思います。視覚障害者の支援費は「ガイドヘルパー」「ホームヘルパー」の2種類と考えてよいと思います。お問い合わせ、疑問の点については、「レモンの木」まで、電話(048−466−0778)を下さい。

支援費制度の対象となるサービスは大きく分けて施設サービス(施設訓練等支援)と居宅サービス(居宅生活支援)の2つがあります。 施設訓練サービスは、身体障害者更生施設、身体障害者療護施設、身体障害者授産施設(小規模通所授産施設を除く)の3つがあります。居宅サービスは、身体障害者居宅介護等事業(ホームヘルプサービス)、身体障害者デイサービス事業、身体障害者短期入所事業(ショートステイ)の3つです。

坂本 さとし


「アーティクルナイン」

1960年代後半のことだが、喫茶店などに集まって、皆で声を合わせて歌うのが流行したことがあった。メッセージ性の強い歌が多く歌われ、これを「歌声運動」と呼んでいた。その頃歌われた歌に「ウィー シャル オーバー カム」という歌があった。これはもともとバプテスト教会の讃美歌だったのだが、60年代にアメリカで黒人の公民権運動が起こったとき、「勝利を我らに」という意味のこの歌詞が付けられたのであった。ところが最近また「ウィー ハブ アーティクル ナイン」と歌詞が改められ、アメリカで歌われだしているとのことである。「アーティクルナイン」とは「9条」のことであり、「我々は9条を持っている」ということになる。

誰でも知っている古いメロディーに新しい歌詞を付けて現代のテーマを訴えるのは、アメリカで生まれたフォークソングの伝統的手法である。「アーティクルナイン」が歌われているのもその流れの一環と見ることができるだろう。

こんな話を聞くと、その歌詞の作者は日本人かと思うが、そうではなくて、オハイオ大学名誉教授のチャールス・オーバービー博士だとのことである。博士があの湾岸戦争の頃に、「アメリカで日本国憲法の9条を広める会」という運動を起こして、そのとき作ったのだそうである。

戦争になってもっとも被害を受けるのは、高齢者や病人や障害者である。今にも戦争を起こしそうなアメリカにも好戦的な人ばかりではなくて、このような歌を愛唱する人も多くいることを知って、何かほっとする思いである。

デイケア施設レモンの木施設長 阿佐 博



《編集人》                 

障害者も地域でともに:コーヒータイム事務局【代表】坂本 さとし      

〒351−0011 朝霞市本町2−1−7−406

TEL 048−467−7749

FAX 048−466−0778



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