コーヒータイム通信第74号

 

第32回「ガレージセールinあさか」も、また出店者・ボランティアなど、多くの皆さんのご協力で雨の合間をぬって開催することができました。ありがとうございました(会計報告は後ページを参照して下さい)。次回は、来年5月に行ないます。皆さんの出店をお待ちしております。

5回目の「ガイドヘルパー講習会」を行ないます。多くの方の参加をお待ちしております(詳しくは後ページを参照して下さい)。

今回号からページを増やしました。ご意見などありましたら、電話・FAX・Eメールでどうぞ!


=今後の予定=



今年もお世話になりました

第32回「ガレージセールinあさか」はボランティアの皆様のご協力のもと、例年より2週間程度早い9月29日(日)に開催されました。開催日ぎりぎりまで天候が危ぶまれましたが、前日のブース引きの準備や当日は奇跡的とも思われるほどの秋晴れに恵まれ、無事終了することができました。「やっぱり晴れ男パワーはすごいかも!」

このガレージセールの収益金につきましては、1999年にコーヒータイムが設立いたしましたデイケア施設「レモンの木」のバックアップをはじめ、「障害者も地域でともに」を推進する活動費として利用させていただきます。おかげさまで「レモンの木」も設立4年目となり、点字事業として昨年度より実施している点字入り名刺印刷や点訳本の作成なども地道な成果をあげつつあります。


=会計報告=


=協力企業=

朝霞中央郵便局・牛mサ・ライオン 潟鴻bテリア東武朝霞駅店・椛蝌a證券グループ

☆ご協力ありがとうございました。



デイケア施設「レモンの木」の事業案内

デイケア施設「レモンの木」では利用者への還元を目的とした事業を行っています。その中から点字名刺と年賀状印刷のご案内です。ぜひご利用ください。


名刺に点字を!

近年では視覚障害者が自ら活動するようになり、名刺交換をする機会も増えています。しかし活字のみの名刺では視覚障害者は相手の名前や肩書きを知ることができません。このようなことを少しでも解消しようと、最近点字入り名刺を所持する人が増えています。これはバリアフリーをソフト面からサポートしていこうという理解の現れであると言えるでしょう。

「レモンの木」では利用者への還元事業として点字入り名刺を作成しています。ぜひご利用ください。

また、書類や小冊子などの点字印刷も行っております。


名刺点字印刷 50枚-----1,000円  100枚-----1,500円


年賀状印刷承ります

1色刷りからフルカラーまで年賀状印刷を承っています。ご希望の方にはカタログを送付致します。


参考価格 50枚 2,900円(1色刷り)〜5,000円(フルカラー)

※ 上記料金には官製年賀はがき代(50円)は含みません。



第5回 視覚障害者ガイドヘルパー講習会

視覚障害者の外出をサポートする「視覚障害者ガイドヘルパー」の講習会を開催します。




去る10月11日、レモンの木職員、利用者、ボランティア18名で武蔵丘陵森林公園へ遠足に行きました。平日のため人が少なく、天気は快晴、気温も20度前後と遠足には最高の条件が揃っていて、森林公園内の澄んだ空気を感じながら草木に触れたり、皆でワイワイ騒ぎながら自由に動き回ったりと気持ちよく歩くことができました。

お昼前に食事場所の「展望広場」に到着し、芝生にシートを広げて、にぎやかな昼食になりました。外で一緒に食事をするのは滅多にないので色々な人と話したり、おかずを分け合ったりと食事の時間が過ぎるのはあっという間で、その後そのままゆっくりしたい人達と歩きたい人達に分かれ、先に進んだり雑談したりとお互い楽しみ、今回の遠足は皆喜んでくれたようでした。

最後に、森林公園では車イスの貸し出しを行っていましたが、中には車イスで通れない階段や砂利道、飛び石などが幾つかあり先に進めない所も存在していて、車イスでも通れる道をもっと増やすなどバリアフリー化を検討してくれたらとても助かると思います。



レモンの木に入って

私は比企郡川島町に住む酒井英治と申します。5月1日からこのレモンの木にお世話になり5ヶ月と16日になります。こうしてみるとあっという間だなと感じています。ここに入る前までは週に2〜3回前後職業安定所に足を運んでは職探しをしていました。レモンの木に行こうと思い立ったのは、吉田先生の「レモンの木で就職相談をやってるよ。」というアドバイスで「よし、ここで自分の可能性に挑戦しよう。」と固く決意をしました。この5ヶ月以上の間郵便局での実習やセブンイレブンでの実習といろいろと経験させていただいており充実しています。

郵便局での実習は、切手の裁断や窓口での挨拶など緊張しましたがいい経験をさせていただきました。セブンイレブンでの実習は店内の掃除は現在も続いております。誓いの言葉と接客六大用語は仕事の前に必ず言わなければならないということで気合も入り、シャキッと引き締まってきます。そんな中でも時々冗談も言ったりして楽しかったりもします。

パソコンの実習も欠かすことはできません。この実習が後にヒッキ−ハートパソコンクラブの活動の参考になったり、ちょっとした作業をやる上でプラスになります。

今の私の目標、それはAFNがある米軍横田基地でスタッフとして働きたいという目標を持っています。8月25日に初めて横田基地に足を踏み入れた時感動しました。AFNの生のライブ中継は最高でした。DJは無理としてもそこでスタッフの一員として働きたいと思っています。そのためにはここでの経験を活かし、自分に合った職を探し、英会話をマスターし、その後最終目標に到達できればと考えています。

どんなに見えない壁が立ちはだかっていようともこれに屈服せずに精一杯の力で立ち向かって行きたいです。それが自分自身にとっての勝利の証となることを信じて。

酒井 英治


視力モードと聴力モード

ロシア語の同時通訳者、米原真里さんは「日本の学者はロジックが破綻している場合が多く、基本的には羅列型だ。それに対して、ヨーロッパの学者は非常に論理的だ」と書いている。そしてその理由がおもしろい。それは日本に紙が潤沢だったからだと言うのである。

確かに日本人には何かを記憶する場合、紙に書いてみる習慣がある。書く場合は羅列的でかまわない。それを見て記憶するから脳が視力モードになり、考えが羅列的になると言うのである。だが、ヨーロッパでは昔紙が手に入りにくかったから、耳から入ってきたことを物語化したり、論理化したりして記憶する習慣ができた。脳が聴力モードになり、論理を記憶の道具にしていたというのである。

ヨーロッパで紙がそれほど貴重品だったということを私は知らなかった。しかし、18世紀に来日した西洋人が、和紙で鼻をかんで捨てている日本人の贅沢に驚いたと言うから、本当に紙は貴重品だったのだろう。

時々他人から「視覚障害者は記憶力に優れている」と言われることがある。私は「そんなことはない」と常に否定していたが、これを読んでから、事によるとそんなこともあるのかもしれないと思うようになった。なぜなら、視覚障害者は、そんなにたやすく紙に書くことができないからだ。

阿佐 博



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