コーヒータイム通信68号


第29回の「ガレージセールinあさか」も多くの皆さんのおかげをもちまして例年どおり無事終わることができました。皆さんありがとうございました。これで、半年間のコーヒータイムは、生き延びることができます。皆さんに感謝!感謝!です。結果報告が遅れてしまいました。ご了承ください。今年の10月に第30回目を行う予定です。その際も皆さんよろしくお願いいたします。

今年度は、県雇用対策課で、新しく障害者の雇用に関する事業が開始されます。新設の「情報コーナー」にてご紹介します。

(詳しくは次ページ以降をご覧ください)
=これからの予定=

「ガレージセール」無事終了

5月13日(日)好天にも恵まれ、第29回「ガレージセールinあさか」が開催されました。午前10時の開店を待ちきれずに早くから大勢のお客さんが押し寄せ、会場も大混雑になりました。迷子あり、落し物あり、路上駐車あり・・・。とにかくスタッフの皆さんは1日中忙しく動き回っていました。このガレージセールの収益金につきましては、「障害者も地域でともに」を推進するための活動資金として利用しています。中でも'99年に設立した視覚障害者向けデイケア施設「レモンの木」は「コーヒータイム」の大きな活動成果の一つとなっています。その「レモンの木」も今年で3年目を迎え、4月からは若い仲間が2名増えました。今年は、点字事業として点字入り名刺や小冊子などの仕事を増やしていければと願っています。

ありがとうございました。

「わたしの出会った人」

昨年の秋、私はとある試験を受けたのですが、その際、「あなたの出会った人について・・・」という作文の問題が出されました。私はあらかじめ出題の予想や対策をしていなかったため、限られた時間の中で慌てていろいろな人を思い浮かべ、どの人を題材として書こうかと思案しなければならなくなってしまいました。

普段は、どんな人と出会いながら過ごしているのかなどと考えることはないもので、その時改めて自分のこれまでの日々を振り返る良い機会となりました。自分がどのような人と接し、どのような影響を受けてきたのか、一人でいるだけの世界では得られないものをどれほど得てきたのか、などと実感することになったのでした。

5月からレモンの木の方にお世話になることになり、ここでさらにその「実感」を味わえればと思っています。

松本 毅史

「羽ばたけ!社会の空へ」

「レモンの木」で就職活動をしていたAさんは、無事就職先が決まり、この4月から社会人として新たなる第一歩を歩き始めました。4大卒とはいえ、このところの景気の低迷により、就職活動は厳しさを増しています。そんな中、「レモンの木」から第1号の社会人を送り出すことができました。今年はMさんが現在就職活動中です。皆さんからの情報ならびにご協力をお願いいたします。

レモンの木に来て感じたこと

レモンに通い始めて2ヶ月が経過しました。だいぶ周りの環境にもなれてきたところです。

私は3月に盲学校を卒業しマッサージの技術習得のため毎日通っています。

1日目進路の先生と挨拶に行ったのですがそのときが一番緊張していたと思います。いろいろと話を聞いてみると盲学校の卒業生が来ていると聞いて安心しました。職員の人もとても親切な方でほっとしています。

さてマッサージの実習ですが基本のやり方は学校の授業で教えてもらいますが一歩学校の外に出るとそれぞれやり方が違いますのでそれを覚えなくてはなりません。最初の1ヶ月はだいぶ戸惑った部分もたくさんありましたがだいぶ自信がついてなんとか形がわかってきました。

5月の半ばからマッサージの技術を生かすため内間木苑にボランティアとして行っています。ほとんどの人がマッサージを楽しみにしていますのでこちらもとても嬉しくなります。

これからしばらく通うことになりますがしっかり勉強し信頼されるようにがんばっていきたいと思っています。

新井 育秀

《情報コーナー》

職業開拓推進事業

県労働商工部雇用対策課が障害者団体に委託し、当該団体が36名の「開拓員」を公募により雇用します。「開拓員」は、県の出先である4ヶ所の商工労働センターに配置され、7月から11月の期間障害者が一般職場参加して行くための啓発活動を行います。具体的には、公共機関や民間事業所などを訪問し、障害者の実習、体験、アルバイトを含む就労の可能性を訴えます。

6月末には、県主催の「開拓員」研修会が実施されます。

最近驚いた話

JR山手線目白駅は、筑波大附属盲学校の最寄駅でもあり、視覚障害者が比較的多く利用する駅である。最近改修工事が行われ、バリアフリーのh一環としてエスカレーター等も設備された。そして視覚障害者にもそれが利用しやすいように、点字ブロックもエスカレーターに向かって敷設されたのである。この駅をよく利用する筆者なども大変便利になったと喜んでいた。

ところが、国土交通省の担当者から、この点字ブロックのやり直しを求めてきたとのことである。理由は「法律のガイドラインでは視覚障害者は階段に誘導し、エスカレーターには誘導しないことになっているから」というのであった。

今日視覚障害者も便利な設備としてエスカレーターを利用しており、誰も危険だなどとは思っていない。何年前に作ったガイドラインかは知らないが、国土交通省の言い分はあまりにも非常識だと言わざるを得ない。驚くべき時代錯誤という他はなかろう。

多くの視覚障害者団体の要望によって、目白駅では現状のままにしておくことを決めたようだ。

それでこの問題は一件落着はしたが、よほど注意して監視していなければ、何時どんな時代錯誤な政策が飛び出して来ないとも限らない。政治や行政から目を離せない時代は、まだまだ続きそうである。

阿佐 博


《編集人》 障害者も地域でともに:コーヒータイム
事務局 〒351−0011 朝霞市本町2−1−7−406
TEL・FAX 048−467−7749



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